あの木の下でひなたぼっこ

すきなものをつらつらと書き残すだけの場所

私と夏のHiHi Jets

私の夏が終わった。長いようで短い、濃密な時間を過ごした。とっても楽しかったし、いろんな気持ちを今抱えている。今の気持ちを忘れたくないから慣れないけど文を書き残してみる。

 

HiHiの現場に行くのは去年のサマステ以来、実に1年ぶりだった。新規ハイの状態で運良く2018年のクリエ合同に行くことができ、そこでHi Hi Jetを見たとき「あ、私この子たちを応援したい」と思い始め、2018年のサマステでそれが確信に変わった。ただ、それ以降の現場は悉く縁がなく、Twitterは追うものの薄情なことに次第に熱量は小さくなっていった。

正直、そんな状況で今の私は楽しむことができるのか不安だった。

 

 

そんな気持ちを抱えながら六本木へ足を運んだ。結論、ものすごく楽しかった。開演前に抱えてた不安が一瞬にして吹き飛んだ。

映像が流れる、スクリーンが開く、歓声、メンバーからの煽り声「最高の夏にしようぜ〜〜〜!!!」そこからローラーで思いっきりこちら側に向かってくる。Hi Hi Jetからのバンバカ、この時点で朝まで抱えていた不安とか全部消えた。ようやく思い出せた「これが私の好きになったアイドルだ」と。

 

そうしてやってきたFence。スモークとともに拡声器を片手にスーツを着て現れた彼は異様だった。この場に似つかわしくないはずなのに猛烈に惹かれた。何が起こっているか分からなくて、唖然としてステージを見ていた気がする。正直その後の曲はあんまり覚えてない。あそこまで強烈なもの見せられて放心状態になるなって方が無理だと思う。HiHiには頼もしいメンバーがいるんだ、そう思った。

 

そして鐘が鳴り響く。現れた5人は近未来からやってきたアンドロイドみたいだった。ああいったパフォーマンスはテレビでなんとなく観たことがある程度で、かっこいいなと思っていたけど実際目にすると新鮮でワクワクした。そして太鼓とローラーの融合、Yellow Gold。去年のサマステから始まり(私が知らないだけでそれより前からやってるのかもしれない)舞台でもドームでも披露されるイエゴの立場が未だによく分からないんだけど、面白かった。Christmas Morning→太鼓パフォーマンスの流れでやることで、過去に披露したものでも新しく感じることができた。この時点でHiHiが新たな魅せ方を模索しているんだなと感じた。

 

音楽に合わせて猪狩くんがローラーを披露する。それに続くメンバー。そしてそこから始まるOne Kiss。これがほんっっっっとうに好き。ローラーを履いている彼らにしかできない演出で、衣装と曲の儚さも合わさって幻想的なステージだった。バンクを使ったシーンが好きなのは去年もだったけど、それとはタイプというか魅せ方が違っていたし、確実に進化していた。

 

ZENSHIN 〜グッズ紹介。うわ〜〜〜〜私の好きなHiHi Jetsだ〜〜〜〜〜!!!!!!(2回目) 私はHiHiの男子高校生ノリのMCが大好きです。HiHiに心奪われた理由はクリエのハイジェでピンときたからなんだけど、MCが好みだったのも大きかった。日によるけど、上手下手に分かれて声出し対決をするありふれたことも彼らのつなぎのおかげで面白かったな。グッズ紹介では猪狩くんのドデカメモ帳に毎回笑わせてもらいました。あれ大好き。

 

そんなこんなで後半に突入し、ロミジュリでお腹抱えて笑ったり、瑞稀くんのソロで目を疑ったりしている間に着々と終了の時刻が迫ってくる。

そんな中、一番印象に残ったもの、Be My Story。サマステを通じてすごく良い曲だなと思った。5人が横並びで出てくる、スクリーンに各々のメンカラが背後から浮かび上がる、5人の乗るセットが前に動いてくる、大サビでスクリーンが5分割に切り替わり5人の顔が映し出される、最後に上を指差す。ヒーローだと思った。本当にあの時彼らがヒーローに見えた。それになれると思った、ついていきたいと思った。

 

本編最後は新曲、Eyes of the future。

歌詞一つ一つが深く心に響いた。「有望な未来しかないんだ」「夢のままもう終われないと〜誓う未来」「未完成の夢のリストに 刻む俺らのHistory」これが響かないHiHi担いるか?いないでしょ…。

これは後付けの感想だけどこのタイミング(本編最後というより、ドーム公演を経て彼らが置かれている状況を指す)でこの歌を歌ってくれることに運命を感じずにはいられなかった。それは決して喜びからくるものではなく、どちらかというと悔しさが大きい。だから、簡単に良い曲だね!とは言えないけど、彼らの魂の叫びみたいで心がギュッとした。そしてこの状況の中、今の彼らから欲しい言葉をくれた気がして、嬉しかった。この言葉を信じたいと思った。この曲で本編が終わるのが物語みたいで、すごく好きだった。

 

アンコール後、猪狩くんによる恒例の時間。一人でいた時も思いっきり「ハイハイ!」って言えた。この時ばかりはなりふり構っていられないんだ。去年ここでおんなじことしたなぁって懐かしくなって、愛おしさが込み上げた。ライブが終わるギリギリのこの時間が本当に好きで、HiHiのファンでいて良かったなぁと思える瞬間である。

 

 

そうして1年ぶりの現場が終わった。1年見ないうちにHiHiは何歩も前進していて、攻めたセトリや演出で最高の夏を更新してくれたし、真っ直ぐ高みを目指していく彼らが輝いて見えたし、優斗くんが「伝説になることです」って毎公演で言ってくれたのが嬉しくて、伝説になる道筋をこれからも見たいと思った。

 

その後東京ドーム公演があった。デビュー発表があることは覚悟していたけど、その時を迎えてようやく「瑞稀くんは大丈夫なんだろうか」って好きな人の心配ができた。MYOJOだったかのインタビューで「キンプリがデビューした時悔しかった」と言っていた瑞稀くんのことを思い出して、「またあの時と同じ気持ちを抱えさせてしまうのか…まだこの道を進んでくれるのか…?」という不安が襲った。もちろん瑞稀くんはここで音を上げる子ではないだろうけど、でも私が同じ立場だったとしたら心が折れていたと思うから。しばらくパソコンの画面を直視できなくてボケーっとしてしまった。スノストが何曲か歌った後MCとして優斗くんと猪狩くんが出てきた。「水着Jr.〜!」「右手でございま〜す!」という発言につい笑ってしまったし、あの発表があった後でも自分の役割をしっかりこなせていることに彼らはプロなんだと思わされた。(思い返すとこのくだりは発表より前だった気がしてきたけど、どちらにせよ、だ)そしてHiHi担みんなが忘れられないであろう東京ドームを響かせるHiHiコール。優斗くんの煽りがすごかったのは後から気がついて、単純にいろんな感情を抱えたいろんな人がいるこの場所でどデカイHiHiコールを聞けることが嬉しかった。一瞬ここはHiHiのコンサート会場かな?っていつかの日が見えたようで希望が湧いてきた。「この5人ならきっと大丈夫。きっと彼らが支えてくれる。だから瑞稀くんのことは心配いらない。」と思えた。またこの曲に救われた。イントロが警告音だとかあの動きが蘇生術だとか言われたりもするけど、マジで何度も私の心を動かす大好きな曲だ。

 

勇気を出してファンレターを書いてみた。サマステのこと、ドームのこと、君のここが好きだよってこと。大したことは書けてないんだろうけど、自分の感想をタレント本人に伝えるってすごく体力を使うんだなと思った。手紙を書くの、楽しかったけどめちゃくちゃしんどかった。予定が立て込んでいて「前日の夜に書こう!」っていうのが間違いだった気もするけど。手紙書いてたら感情が昂ぶって寝付けなくなるという事態になったのはバカだなあと思うし、結局書き終わらなくて当日電車の中で書く羽目になったのは自分何してるんだろうって思ったけど、後悔はしてないや。たまにはこいうこともあっていいよね。

 

そうしてこの夏を経て、ファンである私は何ができるのか考えた。すごい楽しかった、彼らの未来が見えた気がした。でもそれだけで明るい未来が待っているわけじゃない。現実はそんなに甘くない。楽しさの余韻に浸っている間もいろんなツイートを見た。

私のモットーは「自分の心健やかに、つらくならない程度にアイドルを好きでいて応援すること」だ。だから正直勝負の時期を迎えるこれからがしんどい。でも、そんなこと言ってられない。ジャニーさんが最後に可愛がってくれた宝物、絶対にここで終わらせちゃいけないんだ。

 

まずはYouTubeを意識して再生しよう、出演番組へ感想を送ろう、雑誌を買った際はアンケートを送ってみよう。あとは公式写真を買うのも手なのかな。ついついコンサートに目が向いてしまいがちだけど、そこへ辿り着くまでの彼らの過程に対して熱を注いでいくのが長い目で見た時彼らの力になることなのかな、と思った。当たり前のことだけど、それに気付かなかったのは今まで推されの立場であるという状況を甘えていたから。失って気が付くことはあまりにも単純であまりにも情けないことだった。だからこれからは応援することを頑張ってみる!

 

 

なんか最後、どんよりとした感じになってしまったけど、この夏は去年以上にとってもキラキラしていて明るい色だった。海にも行ってないし、花火も見ていない、実家に帰って親戚とワイワイすることもなかった。

だけど大好きなアイドルを久々に見て、雨に降られながらもかき氷を食べる、そんな夏が楽しかった。

 

これからもずっと5人の笑顔が見れますように!!!!!